障害者雇用として採用した人に割り当てる仕事は、全体的に事務の仕事が大半を占めます。
そして、事務の仕事の多くは、一般雇用の人がしていた、誰にでもできるだろうと思える簡単な雑務の事務処理やファイリング、データ入力が中心になることが多いです。
そのため、仕事の難しさや重要度といった面だけで考慮するなら、障害者雇用の仕事は一般雇用の仕事よりもやりがいを感じられない可能性があります。
もちろん、SEやPGといった専門職の仕事や営業の仕事などもありますが、そのような仕事に応募できる人は障害者の人は少ないと思います。
障害者雇用に割り当てる仕事の多くが雑務な理由
企業が障害者雇用するにあたって、考えることの一つが、どのような仕事を割り当てればいいのかという点になります。
障害の症状や本人の能力によっても、どのような仕事を割り当てればいいのか変わってきますが、企業側としては、とりあえずは、一般雇用として働いている人達が処理している、簡単な雑務から様子みたいというのが、一番とりやすい選択肢になります。
新し仕事を作ってしまったりすると、もし採用した人ができないと、今働いている人の仕事量が増えてしまって、職場全体の負担が大幅に増えてしまいます。
だからこそ、仮にサポートしやすい、既存の処理が簡単で単純な仕事を障害者雇用として採用する人に、まずやって貰おうとするのです。
採用する際はオープンポジションとして採用することが多い
事務処理の仕事が大半を占めますが、職種としてはオープンポジションと設定していることが多いです。
オープンポジションとは、簡単に言えば、本人の適正に合わせて仕事を割り当てることさします。
そのため、もし能力的に雑務以上の責任ある仕事ができると判断されたら、仕事内容の面からもっとやりがいのある仕事を任せて貰える可能性もあると言えます。
最初は、なかなかやりがいを感じられない、誰にでもできる仕事ばかりだと思っていても、あなたが真面目に働けば、しっかりと評価してくれる企業も決して少なくありません。
これは、障害者雇用に限らずに、一般雇用でも方針は同じことが多いです。
能力があり、信頼できる人に仕事を任せて行くのは、企業として当たり前の事と言えます。
そのため、障害者雇用として働くから、やりがいのある仕事ができないという訳ではないありません。
仕事をする中で、やりがいのある仕事に、自分の力で掴みとることも大切なのです。
簡単な仕事だからといってやりがいを感じない訳ではない
やりがいという感覚は、人によって変わります。難しく、責任のある仕事にやりがいを感じる人もいれば、誰にでもできる簡単な仕事でもやりがいを感じることはできますし、それが悪いことではありません。
仕事は、仕事です。そして、誰にでも出来る可能性がある仕事でも、誰かがやらないと、企業に大きな支障を与えますし、効率良く業務をこなし、ミスをださないのでしたら、企業側に信頼されるようになりますし、企業にも貢献することができます。
障害の症状などから、どうしても勤務時間を伸ばしたり、責任ある難しい仕事ができない人もいらっしゃると思います。
決して、自分は簡単な仕事しかできないと責めないようにしましょう。
自分ができることを考えて、その中で自分のできる仕事の質を上げて、貢献して行くことも、仕事のやりがいになると思います。
一般雇用で働くという選択肢
障害を抱えながらでも一般雇用として働いている人はいらっしゃいます。確かに健常者と同じように仕事を任せて貰えますし、出世することもできます。
しかし、障害による配慮がほとんど期待できないので、急な欠勤などをすると大きく評価が下がりますし、残業の要請にも従う必要があります。
また、設備面でも配慮してくれるかどうかは、企業次第です。
選考面接でも、障害の話をしたら、採用される可能性がグッと下がります。
そのため、障害を隠す、隠さないかも考えながら就職活動する必要が出てきます。
どちらにしても、障害者雇用よりも負担は重いと思います。
ただし、やはり働き方に、正しいも間違いもありません。
あなたが、どのように働きたいかが大切になります。
注意点としては、障害の症状を悪化させたり、2次障害を発症させないようにすることです。
障害を隠しながら無理に働いたりすると、症状が悪化したり、仕事のストレスからうつ病といった2次障害を発症することもあります。
そのため、やりがいを求め過ぎるために、無理をして、体調を壊したり、心を壊してしまうわないようにしてくださいね。