高次脳機能障害を抱えた人の就職活動と働き方

就職活動の話をする前に簡単に高次脳機能障害について述べたいと思います。

病気や怪我によって脳が損傷したことによる後遺症が高次脳機能障害とされています。

高次脳機能障害は脳の損傷部位や程度によって症状は大きく異なりますが、大きく分けて、記憶障害、注意障害、遂行記憶障害、社会的行動障害の4つに分ける事ができるとされています。

更に具体的に言えば、記憶がなかなかできなかったり、感情を上手くコントロールできず怒りっぽくなった、または集中が上手くできない…このような認知機能に障害がある事を指すと言えます。

他にも、体の身体機能に後遺症が発生するケースも少なくはありませんし、知能面に影響を与えることもあります。

そのため、一言で高次脳機能障害といっても、身体障害者手帳、精神障害者福祉手帳、療育手帳のどれか一つだけに当てはまる訳ではないのです。

したがって、どのような障害か、そして障害の重さによっても、就職活動のハードルも人によって大きく変わります。

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一般雇用で働く事はできるのか

事故などで入院して、その後高次脳機能障害だと気づかずに一度は復職して、仕事をする中で記憶力の低下などで違和感を感じて受診することで、高次脳機能障害だという事を理解する人もいらっしゃいます。

そのため、高次脳機能障害は周りから障害者と判断されにくい障害と言えます。

障害の症状の重さによっては、実際に健常者と変わらずに働ける人もいらっしゃるので、周りからサポートなく働ける覚悟があるのでしたら、障害をクローズして働くのも一つの手段と言えます。

しかし、記憶障害や注意障害、また身体機能の部分的な麻痺などは、働く中で仕事の足を引っ張る可能性が非常に高いです。

無理をして、仕事ができない事に苛立ちを覚えて、うつ病を発症してしまう人も少なからずいらっしゃいます。

そのため、障害者手帳を取得して、障害雇用枠で働く事も考えてみることをオススメします。

高次脳機能障害に関わらず、障害をクローズして働くと一切の配慮を受けることができないので、離職率も非常に高いからです。

障害者雇用は契約社員からのスタートが多いですが、職場から一定の配慮があれば健常者と変わらずに働けるのでしたら、正社員として雇用して貰える事も少なくありません。

障害者雇用として働く場合の注意点

高次脳機能障害は障害の中でも健常者に理解されにくい障害の一つです。

また、一見すると健常者のようも見えるので、自分が障害者であることをしっかりと認知して貰わないと、一般雇用なのにサポートを執拗に求めてきたり、一部の人から非常に配慮されている人…と思われる事もあります。

そのため、障害者雇用の就職活動をする場合は、自分の障害と配慮して欲しい点などをしっかりとまとめて、企業側の人事に理解して貰えるようにしましょう。

もしかしたら、あれこれ配慮のお願いをすると悪い印象を与えるのではと思うかもしれませんが、障害者雇用をする企業からしたら、事前に詳しく教えて貰った方が安心して採用する事ができます。

むしろどのような障害か、そしてどのような配慮が必要が曖昧な方が怖くて採用できません。

そして、就職した後も、企業側の一方的な配力に頼るのではなく、自分から積極的に仕事を通して意思疎通する事を忘れないようしましょう。

サポートが必要な点はしっかりと伝えて、その上で仕事をこなせば問題はありませんし、職場内の多くの人にどのような障害を抱えているか理解して貰う事ができます。

一方通行で配慮して貰うと、前述したように特別待遇を受けている人と後から入社した人などに思われることもあるので注意しましょう。

また、無理に頑張り続けると、「配慮が無くても本当は大丈夫なのでは?」と思われることもあるので注意してくださいね。

就労移行支援事業所の利用

障害者雇用として働くなら、就労移行支援事業所や障害者専門の転職エージェントを利用してみるとよいと思います。

転職エージェントでしたら、あなたの希望と障害、今までの経歴などを考慮して求人を紹介してくれます。

就労移行支援事業所は、転職エージェントと違って費用が掛かることもありますが(金額は法で定められています)、求人の紹介以外にも職業訓練や資格取得のための講義などを受ける事も可能です。

両方のサービスを展開している企業も少なくないので、上手く利用して、自分にとって一番働きやすい職場を探してみてください。

⇒就労移行支援事業所が提供する就職支援とは

無理をしない事が大切

事故などで復職しても、事故前のように上手く働くことができず、退職に追い込まれる人は少なくありません。

また、クローズで就職活動したが、結局採用を貰えない事も少なくありません。

もちろん、オープンにしたからといって就職活動が簡単な訳でもありませんし、仕事も楽ではありません。

ただ、隠しながら働くストレスもありませんし、周りからのサポートを受ける事も出来ます。

障害を一人で抱え込むのは非常に辛いですし、障害が悪化したり、他の障害を発症させることもあります。

周りに頼り切りは避けるべきですが、必要なサポートは受けるべきです。

その事を忘れないずに就職活動をすることをオススメします。

⇒障害者の就職・転職を支援してくれる転職エージェント

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