障害者雇用の求人は決して少なくないのですが、一方で応募条件が厳しい求人も少なくないことから、求人数に比較してなかなか応募できる求人を見つけることができず、就職活動が行き詰っている人もいらっしゃると思います。
特に精神障害者の人は、身体障害者の人よりも応募できる求人数が全体的に少ない傾向があるので、難航しやすい傾向があると言えるかもしれません。
知的障害者の人場合は、身体障害者の求人よりも少ないですが、一方で工場などの作業職の仕事に関しては、昔から知的障害者を積極的に採用している企業もあるので、精神障害者よりも採用されやすいこともありますし、マニュアルも整備されていることも珍しくないと言えるかもしれません。
身体障害者の場合は、知的障害者や精神障害者よりも応募できる求人は確かに多いですが、それは身体障害という大きな括りで見た場合になります。
肢体不自由、視覚障害、聴覚障害、内部障害、難病……そして他の障害にも当てはまりますが、症状の重さも違ってきます。
そのため、個別にみると、やはり全体的に応募できる求人は、求人数に比較して少なくなると言えるかもしれません。
もちろん、健常者に近い働きができる人程に、応募できる求人が増えるのは事実ですが、そのような人ばかりではないと思いますし、そのような人はこの記事を読んでいないと思います。
そのため、ここからは、障害者雇用の就職活動で応募できる求人が見つからない人に向けて情報を発信して行きたいと思います。
大手企業の求人ばかり見ていないか
大手企業の障害者雇用の待遇は非常に魅力的です。それこそ、健常者と遜色のない待遇で働けるような職場も沢山あります。
しかし、それだけ人気もあります。応募条件も単純に障害の種類だけではなく、スキルや職歴も求められることが多いです。
このような求人は、ネットで簡単に検索できる大手の求人サイトなどで見かけることができ、探すことは難しくありませんが、応募できる求人を探すことは難しいと言えます。
また、求人からの情報には限りがあるので、条件を満たしているのかどうか悩むこといなる人もいると思います。
応募した後に聞くのもいいと思いますが、やはり時間もかかりますし、応募できても競争率も高くなるので注意が必要と言えます。
ただし、応募できるなら応募することは間違っていません。そもそも、応募しないと採用される可能性もないのですから。
しかし、全く採用される期待が持てない中で就活を続けると、心が折れます。
もし、難しいと感じたのでしたら、就職活動の方法を変えましょう。これは、障害者雇用の求人に関わらずに、就職・転職活動をする上で大切なことと言えます。
視野を狭くして、上手く行かない一つのサイトや一つの傾向の企業に捕らわれないようにしましょう。
周りに相談しながらの就職活動
ハローワークや就労移行支援事業所、障害者雇用に特化した転職エージェントなども利用しましょう。
もし、既に利用しているのでしたら、しっかりと障害の症状や得意なこと、苦手なこと、そして希望する仕事内容などを話し合い、その上で応募できる求人をピックアップして貰うとよいと思います。
今のあなたでは難しいようでしたら、障害者能力開発校や就労移行支援事業所などで就労するための訓練プログラムなどを受けるのも一つの選択肢です。
また、ハローワークや転職エージェントでも応募書類の添削や模擬面接など内定獲得のためのサポートをしてくれると思います。
利用できるサポートは尻込みせずに徹底的に利用して行きましょう。
また、支援機関は就職した後も仕事や障害の相談できる貴重な場所です。
就職はゴールではなく、スタートになります。
就職するよりも、働き続けることの方が遥かに難しいです。そして、障害を抱えながら働き続けるには、当然ですが職場の理解が大切になります。
しかし、当人同士ではすれ違うこともありますし、誤解が大きな問題になるケースもあります。
そのため、支援機関を通して相談することで、未然にトラブルを防ぐことできることもあります。
もし、長期的に働く企業で働きたいのでしたら、やはり支援機関などを通して就職した方が安心できると思いますよ。
障害者の就職活動は簡単ではない
残念ながら求人数が多くなったといっても、簡単になっている訳ではありません。
もちろん、職場を選ばないのでしたら、すぐに就職先が見つかる可能性はあります。しかし、ブラック企業でもいいという人は少ないと思います。
しっかりと、障害に配慮して貰って、仕事に見合った待遇をしてくれる職場となると、どうしても時間はかかります。しかし、そのような職場に就職しないと、長続きはしません。
行き詰まりを感じると、焦りを感じて何処でもいいと思ったり、モチベーションが下がって就職を諦めたくなることもあると思います。
そうならないようにするためにも、周りに相談できる環境を作ってことをオススメします。
健常者でさえ、ブラック以外の企業に就職して、転職する必要のない企業で長期的に働き続けることが難しい時代です。
障害を抱えながらだと、より難しいと言えます。
だからこそ、利用できるサービスはフル活用していきましょう。