障害者が働く上で絶対に注意する必要があるのが、2次障害を引き起こすことです。
2次障害とは、言葉通り今抱えている障害に加えて、更に障害を抱える事を指します。
具体的には、
・うつ病
・統合失調症
・不安障害
上記の3つが仕事を通して起こる主な2次障害で、基本的には精神障害になります。また、障害という訳ではありませんが、対人恐怖症や引きこもりといった状態になることもあります。
せっかく障害を抱えながら働く事ができているのに、更に障害を抱えては、より働くのが難しくなりますし。
そのため、2次障害を引き起こさないように働くことも大切と言えます。
2次障害を引き起こす原因
2次障害は、前述したように、後天的な精神症が多く、その主原因はストレスとされています。
一般雇用で障害を隠しているのでしたら、周りにバレないように働く必要がありますし、相談できる相手も限られてきます。
また、発達障害を抱えている人の場合は、周りとのコミュニケーションが上手く行かないことから、孤立することも多く、鬱になるケースもあります。
収入面では、一般雇用の方が良いですし、上手くプライベートでガス抜きしながら働けるのでしたら良いのですが、やはり2次障害を引き起こして仕事を辞めてしまう人も少なからずいらっしゃいます。
そもそも、健常者でも仕事・人間関係によるストレスで鬱になる人もいるのですから、障害を抱えているのでしたら、その負担は更に大きいことが容易に分かると思います。
障害者雇用で働けば2次障害は防げるのか
障害者雇用だからといって決して2次障害を防げるわけではありません。
しかし、障害者雇用をしている職場は、障害者に対する配慮と職場作りが求められますし、何よりも一般雇用よりも障害を理解して貰う事ができます。
また、支援機関を通して採用されているのでしたら、一定期間ごとに支援機関との面談が設定してくれることもあります。他にも、定期的に会社の担当者と個別に相談する時間などもあります。
そのため、一般雇用で障害を隠しながら働くのと違って、周りに悩むを相談しやすく、会社にフィードバックしやすいといったメリットがあります。
なによりも、抱え込むストレスの量も違うので、絶対ではありませんが、2次障害を引き起こしにくいです。
障害者雇用のデメリット
デメリットは、やはり給料が低い点になります。
仕事の内容も勤務時間も、一般雇用とは差が出てくるので仕方がないと言えます。
そのため、健康面や精神面に不安を感じていても、健常者と同じように働ける障害者によっては、やはり障害を隠しながら一般雇用の就職活動をしていたり、仕事に就いている人もいらっしゃいます。
それで、2次障害などを引き起こしたり、体調を崩して仕事ができなくなっては意味がありませんが、一方で何とか働けている人もいれば、障害を抱えていても気づかずに働けている人も確かにいらっしゃいます。
そのため、最終的には一般雇用と障害者雇用を選べる障害なの、選べるなら、それぞれのメリットとデメリットを判断し上で選ぶようにしましょう。